和尚のひとりごと№1546「六時礼讃 日没礼讃4」

和尚のひとりごと№1546「六時礼讃 日没礼讃4」

 

南無十方三世尽虚空徧法界

【読み下し】
十方三世の虚空を尽し、 法界に徧き

【意味】
十方世界を全ての時にわたって空間を満たし

 

虚空
空中、空間を意味する語。虚空は、何物をも妨げないことを本質とし、それゆえ、そこで物理運動が可能となる空間のことを指す。際限や妨げのないことを喩えて「虚空の如し」ともいう

 

法界
善導大師の『観経疏』定善義には「法界と言うは三義あり。一には心遍ずるが故に法界を解す。二には身遍ずるが故に法界を解す。三には障礙無きが故に法界を解す」とあり、法界は心身が遍満してさまたげとなるものがない世界と説明されている。